
一般的なヘナと、当店のヘナの違い
みなさま、こんにちは。
FULL ORGANIC STOREの伊澤です。
今日は「一般的なヘナと、当店のヘナの違い」について解説します。
ちなみに、ヘナとインディゴなど植物染めを総称して”ヘナと”呼ぶ方が多数いらっしゃいますが、本日お話しする「ヘナ」はローソンという色素を含んだミソハギ科の植物だけで作られたヘアカラーについてお話しします。(ヘナにインディゴやその他の植物が混ざっているもの、化学染料を足して濃く染まるように調合したものなどは除外します。)
①産地
一般的なヘナ
産地:インド
FULL ORGANIC STOREのヘナ
産地:沖縄本島
②製造
一般的なヘナ
インドではヘナの葉は国営の市場に集められ、インドの各メーカーが仕入れて、製粉、調合、袋詰めされています。それを日本の商社が輸入したり、日本のメーカーさんがOEMで販売しています。
FULL ORGANIC STOREのヘナ
沖縄本島で栽培から加工まで一貫して行なっている生産者さんから仕入れ、最後は高知県で袋詰めしています。こだわりは、しっかり色素が含む成熟期のヘナの葉だけを収穫し、きれいに洗浄され、低温乾燥することで葉に含むトリートメント効果を壊さずに乾燥、製粉を行います。
③品種
基本的には一般的なヘナもFULL ORGANIC STOREのヘナも「Lawsonia inermis」という植物で、全く同じヘナです。育っている環境が違うだけです。ただ、 FULL ORGANIC STOREのヘナは生産者さんがオランダから仕入れた種を沖縄で育てています。
④色素
ヘナの葉には、ローソンという赤色酵素色素が含まれています。ローソンはタンパク質に反応し発色します。髪だけでなく、肌や爪も染まりますので、手袋をして施術してください。インド産のヘナもFULL ORGANIC STOREのヘナもこの色素や染まるメカニズムは同じです。ただ育った環境の違いで、色味や色の濃さが異なるようです。
ちなみに、蓼藍は溶いてから1時間ほどでほとんど染まらなくなりますが、ヘナは何時間経っても染まります。
⑤まとめ
一般的なヘナと、当店のヘナの違いをまとめると、植物自体は同じなので、産地の違いとインドで加工されているか、国内で加工されているか?の違いです。
当店がなぜ国産のヘナにこだわっているかというと、生産過程、製造過程を把握できることで、安全性と品質を担保できるからです。海外生産のものは、文化の違いものあり、衛生面や安全面においての意識が異なる部分もあります。
あともう一つ、大切な理由は、同じ植物とはいえ、土壌や気候が違いますので、些細かもしれませんが違いは必ずあります。食養生の考え方に「身土不ニ」という言葉があります。「身体は、土地と切り離せない」という意味で、「自分が暮らしている土地で生育された食べ物を食べることが身体によい」という考え方です。昔の人は、「1里四方のものを食べれば健康でいられる」というふうに言い伝えていたそうです。fこういう考え方からも国産にこだわっています。
オーガニックで自然栽培という安心安全なヘナを丁寧かつ高品質に製品化したものを自信を持って販売しております。その分、お値段はインド産よりも高いですが、健康はお金では買えません。当店は、お客様が安心できるものを使っていただけるようなこだわりのセレクトをしております。